今回入籍する方々、ご結婚おめでとうございます。
付き合った日、初めて会った日、お互いの誕生日の真ん中など、既に入籍日が決まっている方は、そういった特定の日に婚姻届を提出しにいく事かと思います。
しかし、婚姻届だけ提出すればいい訳ではありません。
本籍地の住所とは違う地区の役所に婚姻届を提出する際、戸籍謄本を取得する必要があります。
しかし、戸籍謄本は記載されている本籍地の役所でないと受け取れなくなっています。
本籍地が、現在住んでいる場所から遠い場合はちょっとめんどうですよね。
指定した日に戸籍謄本が間に合わず入籍出来ないかもしれない…
と、不安になってしまいます。
その場合、どうするべきなのでしょうか。
そこで今回は、
・婚姻届の提出は本籍地のある役所で戸籍謄本を取得してから?
・戸籍謄本の住所が現住所と違う場合はどうすればいい?
・戸籍謄本を郵送して貰う場合に必要なもの
この辺りを重点的にお伝えしていきますm(_ _)m
婚姻届の提出は本籍地のある役所で戸籍謄本を取得してから?
婚姻届を提出する役所が本籍地と違う場合は、戸籍謄本が必要になります。
例えば、渋谷区役所に婚姻届を提出する場合、本籍地が新宿区の場合は新宿区役所で戸籍謄本を取得しておかないといけません。
役所にて、1通450円で交付して貰えます。
そもそも、本籍地とは何でしょう?
本籍地・戸籍とは?
本籍地とは、戸籍が保管されている市区町村の事を指します。
戸籍とは、自分の身分関係を登録し、それを証明するものの事を指します。
誰の子であり、誰と結婚しているのかがわかる書類です。
そして1つの戸籍には、1組の夫婦しか入れません。
ですので、婚姻届けを出すという事は、今まで両親の戸籍に入っていた自分達がその戸籍から抜けて2人で新たな戸籍を作る事、それがすなわち婚姻なのです。
ちなみに、あくまで本籍地とは、戸籍と紐付けする為の機能しか持ってないので、実際は国内どこでもいいんです。
極端な話、東京スカイツリー(東京都墨田区押上1−1−2)などに設定しても問題ない訳です。
その場合、墨田区役所で戸籍謄本を取得する事になりますが、もともと墨田区に住んでいる方なら問題ありませんね。
戸籍謄本がないと婚姻届は提出出来ないの?
話は戻りますが、戸籍謄本がないと婚姻届は提出出来ないのでしょうか?
実際には、戸籍謄本がなくても婚姻届は提出する事は出来ます。
その場合、戸籍謄本は後日提出することになります。
例えば、あまりない事例かもしれませんが、
「今日を入籍日にしたい!」
と決まった時点で、既に夜の8時。
役所は既にやっておりませんが、婚姻届は夜間でも提出する事は可能です。
実質、婚姻届は24時間365日提出可能なんです。
婚姻届は特に役所で貰ったもので書かなくても大丈夫なので、ゼクシィに付いている婚姻届などでもいいでしょう。
その日の内に結婚前の本籍地(2人の内どちらでもよい)が置いてある役所に提出しましょう。
ただし、夜間はその場で受理されず、宿直の方や警備員の方に渡す事になるので、もし婚姻届に不備があった場合はその日に入籍が受理されないというケースもあります。
ですので、なるべくであれば日中に役所に行き、その場で訂正して貰うのが確実です。
戸籍謄本の本籍地が現住所と違う場合はどうすればいい?
本籍地は、さきほども説明しましたがどこでもいいと言いましたね。
現住所とは、文字通り現在住んでいる場所の事です。
違う場合は、やはり本籍地の置いてある地区の役所にて、戸籍謄本を取得しなければなりません。
婚姻届には、婚姻後の夫婦の新しい本籍地を記入する欄があります。
どちらにせよ、結婚前の戸籍の本籍地ではなくなり、夫婦が同じ本籍地になるので現住所に近い方がなにかと便利ですよね。
一番多いのは、双方どちらかの実家の住所にする事です。
まだ結婚前にマイホームを購入している方は圧倒的に少ないですよね。
ほとんどが賃貸だと思います。
本籍地は、やはり賃貸ではない住所にしたいという方が多いようです。
また、本籍地を思い出の場所にする方も中にはいるようです。
現住所の区域内に思い出の場所があるなら、そこの住所を本籍地に指定する事ももちろん可能です。
例えば、台東区に住んでいて、浅草花やしきが思い出の場所なら、花やしきの住所である東京都台東区浅草2-28-1を新たな本籍地に指定してもよいでしょう。
思い出の地が本籍地としていつまでも残るのはとても素敵な事だと思います。
また、こういった有名スポットにする事で、ネットで検索すればすぐに本籍地の住所がわかる部分も良いポイントだと思います。
戸籍謄本を郵送して貰う場合に必要なもの
戸籍謄本は、本籍地が置いてある役所にて取得するという事がわかりました。
しかし、本籍地が簡単に行ける距離でない場合には行くのがめんどうですよね。
その場合は、戸籍謄本を郵送して自宅に届けて貰いましょう。
それでは、まず郵送してもらうにあたって、必要な物を見ていきましょう。
・申請用紙(役所のHPにてダウンロード可能です)
・定額小為替証書
・返信用封筒(82円切手を貼っておく)
・身分証明書のコピー
上記4つを、返信用封筒よりワンサイズ大きめの封筒に入れて、本籍地のある役所の住所宛てに郵送します。
ワンサイズ大きめの封筒は定形外郵便ですので、120円切手を貼ってポストに投函、または郵便局にて郵送しましょう。
※定形外郵便物(高さ60cmまで、幅・高さ・厚みの合計が90cmまで」
50g以内…120円
それぞれ取得方法などを詳しく見ていきましょう。
申請用紙
本籍地の置いてある役所のホームページにてダウンロード可能です。
HP内のどこにあるかわかりづらかったりするので、
「◯◯区役所 戸籍謄本 申請書」
と検索しましょう。
すると、郵送で請求する人向けの個別ページが検索のトップに来ます。
ほとんどの市区町村のホームページには、申請書のダウンロードと、申請書の見本のダウンロードがあるはずです。
書き方については、市区町村によって少し異なるので、見本を見て記入していきましょう。
定額小為替(こがわせ)証書
これは、お近くの郵便局で購入します。
役所ではありませんのでご注意下さい。
戸籍謄本は1通450円です。
ですので、郵便局の窓口で
「定額小為替(こがわせ)証書を450円分下さい。」
と言うと購入出来ます。
返信用封筒
これは、本籍地のある役所から、戸籍謄本を自分宛に送って貰う為の封筒です。
ですので、戸籍謄本が入ればどんな封筒のサイズでも問題ありません。
戸籍謄本の入る封筒の大きさと言っても、まるまる入るサイズでなく、3つ折りでも構わないので、長形3号(横120mmx縦235mm)で十分でしょう。
長形3号は定形郵便物として送れるので、82円切手で問題ありません。
※定形郵便物(幅12cm、高さ23.5cm、厚み1cmまで)
ほとんど箱ティッシュと同じぐらいのサイズのやつです。
返信用封筒には、表に自分の住所、郵便番号、名前を書き、82円切手を貼り付けて封筒に入れましょう。
身分証明書のコピー
運転免許証がある方は、免許証のコピーで問題ありません。
裏面に住所が記載されている方は、裏面もコピーしましょう。
運転免許証をお持ちでない方は、
・マイナンバーカード(通知カードは不可)
・住民基本台帳カード(写真付き)
・パスポート
などが挙げられます。
上記の書類が手元にない場合は、下記の書類のいずれか2点のコピーを提出しましょう。
・国民健康保険証
・国民年金手帳
・住民基本台帳カード(写真無し)
・雇用保険被保険者証
などです。
他にもあるので、詳しくは各市区町村のホームページにて確認しましょう。
まとめ
・婚姻後は戸籍謄本取得前でも提出可能
・本籍地は国内どこでも可
・婚姻届は24時間365日提出可能
・本籍地の住所は思い出の場所を指定するのもおすすめ
・戸籍謄本は本籍地の置いてある役所にて取得
・郵送で送って貰う場合には必要書類を用意