手が荒れてきたから、尿素配合の手足のクリームを塗ってみたら...
手が痛い!
しかも、ぶつぶつと赤く腫れてきている!
こんな症状にお悩みではありませんか?
尿素配合だと手荒れに効くから買ったのに...
なぜ逆に荒れてしまったのでしょうか。
そこで今回は、
・手荒れした手に尿素クリームを塗ったら痛い理由
・尿素配合クリームの効果や注意点
・尿素10、20%の違い
これらについてまとめていきます。
手荒れした手に尿素クリームを塗ったら痛い理由
尿素の代表的な効果に、肌の角質層を柔らかくする働きがあります。
尿素配合のクリームは、かかとなどの角質層に効果的な事は有名ですが、商品には「手足のクリーム」などと書いていたりします。
もちろん、がさがさした手のごわついた部分に塗る事で、肌を柔らかくする効果がありますが、手のあかぎれやひびなどがある場合、尿素配合のクリームだと刺激が強すぎて痛い場合があります。
手のあかぎれやひびなどがある場合は、尿素クリームの使用は控えて、ビタミン系のハンドクリームを使用しましょう。
クリームに含まれるビタミンが血行を促進してくれるので、肌のターンオーバー(新陳代謝)に働きかけてくれ、傷の治りを早くしてくれます。
また、敏感肌の方、年齢の若い方(10代)などは尿素クリームを塗るのは不向きです。
10代の方などの若い肌は、まだ角質が少なく肌も柔らかいので、尿素配合のクリームを使用すると、痛みや痒みを伴う可能性もあります。
敏感肌の自覚がないのに、尿素配合クリームを塗って痛みを感じたりした人は、もしかしたら手の肌年齢が若く、角質の少ない柔らかい肌なのかもしれません。
尿素クリームを使用するのは、通常の手足のクリームを塗っても治らない場合にのみ、使用するようにしましょう。
尿素配合クリームの3つの効果
尿素には3つの効果があります。
・角質を取りのぞいて皮膚を柔らかくする
・肌の保水力を高める
・肌のターンオーバーを促進させる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
角質を取りのぞいて皮膚をやわらかくする
私達の肌の角質はタンパク質で出来ています。
乾燥などが原因で角質はだんだんと固くなっていきます。
尿素には、タンパク質を分解する働きがあるので、そういった角質に尿素クリームを塗り込み、古くなった角質を剥がして柔らかくしていきます。
肌の保水力を高める
実は、尿素自体には乾燥を防いだり、水分を与えるといった保湿効果はありません。
ですが、代わりに身体の中にある水分を引っ張ってきてくれる効果があります。
尿素とは、もともと私達人間の身体の中に存在する成分です。
尿素は、水と結合しやすい性質があるので、身体の中に存在する水分子をしっかりとキャッチし、肌の乾燥を防ぐのです。
肌のターンオーバーを促進させる
肌のターンオーバーとは、ようは肌の新陳代謝を促進させるという事です。
簡単に言うと、お肌が生まれ変わる事を指します。
私達の肌は、定期的に新しく生まれ変わっています。
この定期的なターンオーバーは、年齢によって速度が落ちてくるのですが、20代の頃は1ヶ月で生まれ変わっていた肌が、30代になったら1ヶ月半掛かる、というように加齢と共にスピードが落ちてきます。
そこに尿素クリームを塗り込むと、ターンオーバーのスピードがアップして回転率がよくなるという事です。
尿素クリーム使用時の注意点
尿素クリームには副作用もあるので、使用時は多くの注意点を守らなければなりません。
以下に、簡潔にまとめてみました。
尿素クリームは常用しない
尿素系ハンドクリームを、普段使いのハンドクリーム感覚で使用するのはやめましょう。
前述しましたが、尿素には角質を柔らかくする効果があります。
尿素クリームを使い続けると、角質がどんどんと分解されてしまい、肌のバリア機能が低下してしまいます。
そうなってしまうと、逆に肌荒れを引き起こしたり、乾燥、シミ、シワなど様々な肌トラブルに見舞われる可能性があります。
肌の角質の部分にのみ、使用するようにしましょう。
尿素クリームはピンポイントで塗る
尿素クリームを、手全体、足全体と塗っている方は、使用方法を見直して、角質部分にのみ使用するようにしましょう。
上記で説明したように、全体に塗ってしまうと、余計な部分の角質まで分解してしまいます。
手なら、手のごわついた部分。
足なら、かかとのみ。
それ以外は、通常のハンドクリームなどを使用しましょう。
あかぎれ、ひびがある場合は使用しない
尿素は、あかぎれ、ひびには刺激が強すぎます。
前述しましたが、あかぎれ、ひびにはビタミン系のハンドクリームがおすすめです。
ユースキンなどが無難ですね。
ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB2が配合されており、肌に合わない人も極力少ないのでおすすめです。
尿素系ハンドクリームは顔にはNG
尿素は、化粧水などにも含まれる成分です。
しかし、尿素系ハンドクリームに含まれる尿素と、化粧水に含まれる尿素の濃度は全く異なるので、間違っても顔に尿素系ハンドクリームは塗らないようにしましょう。
肌荒れの原因になります。
健康的・若い人は尿素クリームはNG
肌に問題のない健康的な方、肌の角質が薄い若い方は、尿素クリームは使用を控えましょう。
もちろん、尿素が含まれる、化粧水、手足のクリームなど全て使用はNGです。
敏感肌、年齢の若い人(主に10代)、皮膚の薄い部分に使用した場合、肌のバリア機能を低下させてしまう可能性もあるので注意しましょう。
尿素は美容成分ではない
尿素とは、あくまで角質を柔らかくしたり、身体の中の水分を引っ張り出してきたりするものであって、美容成分ではありません。
感覚としては、尿素クリームは薬のようなものと捉えるとわかりやすいです。
薬は、患部にのみ塗り込むものであって、例えば、手全体に塗ったりしませんよね。
ですので、尿素系ハンドクリームなどは手全体に塗るものではないんです。
薬として、肌の特に荒れた部分にのみ使用するようにしましょう。
尿素10%、20%などの違い
尿素クリームには、尿素の含有量が10%のものと20%のものがあります。
10%のものは指定医薬部外品ですが、20%のものは第3類医薬品になります。
もちろん、20%のものの方が刺激が強いので、もし使い始めようと考えている場合は、まずは10%のものから使用していくようにしましょう。
10%のものを継続使用して、それでも改善されない場合は尿素20%クリームを使用する。
というようにしていきましょう。
基本的には、20%の尿素クリームは刺激が強いので、かかとのみ。
もしくは、特に手が荒れている場合にのみ使用しましょう。
まとめ
【尿素の3つの効果】
①肌の角質を柔らかくする。
②肌の保水力を高める
③肌のターンオーバーを促進する
【尿素の6つの注意点】
①尿素クリームは常用しない
②尿素クリームはピンポイントで塗る
③あかぎれ、ひびがある場合は使用しない
④尿素系ハンドクリームは顔にはNG
⑤敏感肌・健康的・若い人は尿素クリームはNG
⑥尿素は美容成分ではない