会社名を伝える時に、
「前株ですか?後株ですか?」
と聞かれた経験はありませんか?
「あれ、自分の会社ってどっちだっけ...」
と忘れがちになる事も。
実際、この前株と後株に違いや意味はあるのでしょうか。
そこで今回は、
- 前株と後株の違い
- 前株・後株の意味やそれぞれのメリット
- 中株も存在する?
この辺りについて詳しく解説していきます。
前株と後株の違いは?
- 株式会社◯◯は前株(まえかぶ)。
- ◯◯株式会社は後株(あとかぶ、うしろかぶとも言う)
と言いますね。
統計的には、古くからある企業の過半数が後株という傾向があります。
しかし、日本で一番最初に出来た株式会社が、1873年に設立された株式会社第一銀行で前株ですので、あくまで後株=古くからある企業という訳ではありません。
ネットの一部の情報では、戦前は後株のみだったとの情報もありますが、デマ情報です。
実は、この前株・後株には特にルールが設けられている訳ではないのでどちらでも良いんです。
- 語呂や語感
- 経営者の好み
等、会社名を付ける人の感覚で決まります。
なので、特に違いという違いはないんですが、それぞれに意味はあるようです。
前株と後株でそれぞれに意味がある?
前株としてのメリット、後株としてのメリットはそれぞれあります。
前株のメリット
唐突に、
「株式会社◯◯です!」
と言われるのと、
「◯◯株式会社です!」
と言われるのでは、実は前株の方が社名を覚えてもらいやすいというメリットもあります。
理由としては、後株でいきなり社名から始まると、冒頭部分は「反応する為の音」としての認識しかせず、記憶に残りづらいようです。
ですので、社名は後の方に持ってくる方が記憶に残りやすいとの事で、前株が良いとされています。
口頭での場合のみで、耳に残りやすいんですね。
後株のメリット
社名を文字で見た際、視覚的には文章は左から目に入ってくる為、後株の方が先に会社名が来るのでアピール出来て良いとされています。
前株も後株も考え方次第ですが、一応理に適っているようです。
前株と後株だけじゃない!中株も存在する?
実は、株式会社を社名のどこに入れるかのルールはないので、中株(なかかぶ)も存在します。
◯◯株式会社✕✕
と言ったものです。
ただし、前例がほぼなく認知度が低いので、中株を取り入れる経営者はかなりの勇気がいるようです。
よほどの理由がない限りは、中株を取り入れる会社はないようですね。
探した所、このような社名の中株の会社を見つけました。
きっと、社名に思い入れのある会社なのだと思います。
なんとなくですが、あまり中株は見ないので愛着が湧いて良いのかもしれませんね。
まとめ
- 前株、後株は経営者による語呂、好みなどで決まる
- 後株は古くからの企業に多い傾向がある
- 前株は口頭で社名を言った場合に記憶に残りやすい
- 後株は文字にした時に視覚的に記憶に残りやすい
- 中株も存在する