先日、国営ひたち海浜公園にネモフィラを見に行ってきました。
その際に、所々にオレンジの花がポツポツと咲いているのが目立っていて、
「これは一体なんの花なんだろう…」
と気になったので、調べてみたら驚愕の事実が発覚したのでまとめてお伝えしていきます。
ネモフィラ周辺に咲くオレンジの花の正体とは?
結論から言いますと、このオレンジの花の正体とは
「ナガミヒナゲシ」
と呼ばれる一年草のことで、日本全国どこにでも咲いている花です。
綺麗なオレンジ色の花を咲かせるのは、ちょうどネモフィラの時期と被る4〜5月。
花に興味のない方は見覚えがないかもしれませんが、一度この記事を読んだ後に自宅付近の道路脇に咲いた花を見てみてください。
もしかすると、このナガミヒナゲシが咲いている可能性があります。
現に、私の地域では家のすぐ近くの道路脇にたくさん咲いていました(笑)
意識してから観察してみると、その咲いた花の多さに驚愕です!^^;
ナガミヒナゲシの生態とは?
ナガミヒナゲシは、根と葉から周辺の植物の生育を強く阻害する成分を含んだ物質(アレロパシー)を生み出すとされています。
全国に分布しているぐらいだから危険性はないのでしょうが、実は各自治体では
「周辺の生態系に大きな影響を与える恐れのある外来植物」
とし、駆除を呼びかけています。
ナガミヒナゲシを駆除する場合
繁殖力が非常に強く、1つの実に約1,600粒の種子を持ち、1つの個体に100個の実ができることもあるので、最大150,000もの粒が生産される場合もあります。
ですので、開花後にむやみに駆除すると、かえって分布を広げることになりかねません。
駆除する場合は、花の咲いていない冬の時期に行う方がいいですね。
しかし、一部ではデマが出回っています。
ナガミヒナゲシは危険外来植物!?
あえて名前は伏せさせていただきますが、ある一人の作家がナガミヒナゲシの駆除の理解を促すチラシを作成し、SNSにアップしました。
そのチラシには、デカデカと危険外来植物と記載されています。
ナガミヒナゲシは外来植物ではありますが、危険外来植物ではありません。
そもそも、
「危険外来植物」
という言葉はなく、危険とつくと私たち人間に被害を及ぼすと勘違いをしていまいそうです。
しかし、私たちには全く害がないのでご安心を。
ナガミヒナゲシの花言葉が実は…
ナガミヒナゲシには実は、素敵な花言葉があるんです。
それは、
- 心の平静
- なぐさめ
- 癒し
外来植物として嫌われているナガミヒナゲシですが、実はこんな花言葉があったんですね。
国営ひたち海浜公園でこのナガミヒナゲシを見た感想
そもそも私は花に疎いのですが、初見ではネモフィラの中に咲くオレンジの花が綺麗だなと思ってみていました。
むしろ、ナガミヒナゲシをメインに何枚も写真撮ってたりしましたし。
国営ひたち海浜公園内では、ナガミヒナゲシが全く咲いてない場所と、少し多く咲いているところで分かれており、多く咲いている場所の方が綺麗だなと感じました。
ただ、ネモフィラと茎の長さがだいぶ違う場所もあったので、そこはちょっと見た目悪いかなとも感じましたが^^;
こんな感じ↓
でも、恐らく公園側は冬の時期に一部駆除をして調整をしているんだと思います。
これで放置して、翌年ナガミヒナゲシだらけになっても大変ですからね(^_^;)
まとめ
- オレンジ色の花の正体はナガミヒナゲシ
- ナガミヒナゲシは一年草で日本全国どこにでも生えている
- 外来植物に指定され、駆除するよう自治体が呼びかけている
- 周辺の植物の生育に悪影響を与える恐れがある
- 国営ひたち海浜公園では綺麗だと感じた